さる7月11日に広島市庁舎で開かれた旧広島市民球場跡地委員会の検討グループ会議について、翌日の中国新聞にねつ造記事まがいのものが掲載されました。
その記事を公開するとともに、本日下記の文書を関係各所に提出してきましたのでお知らせしておきます。
また一昨日、中国新聞にも抗議ととに事実関係の確認にうかがっていますので、後日その件もご報告できるとおもいます。
広島市議会議員各位
さる7月12日付の中国新聞に掲載された旧広島市民球場跡地委員会に関する記事について、一市民としておおいなる疑問と憤りをおぼえました。このような悪質な記事を野放しにしていては、広島市政に多大な悪影響があることは明白で、市議会として善処していただきたく書面をお送りします。
当該記事は、別紙のとおりです。
「旧市民球場 2分野案に絞る」と見出しにあるように、この記事には前日の11日に広島市庁舎で開催された同委員会の検討グループ会議において、旧市民球場跡地の活用法に関して多数提案されていた案を整理した「観光・アミューズメント」「文化・芸術」「スポーツ」「平和発信」「緑地広場」「交通」「その他」の7つの分野から、討論の結果あたかも前記の2分野に絞られたかのように書かれています。
しかし現実には、そのような討議も議論も議決もなされておらず、これは誤報というよりも、悪質なねつ造記事ともいえるものです。これを読んだ読者は、いろいろあったようだけど、跡地はホールか緑地広場になるんだね、そう誤認してしまうことでしょう。
当日、会場におられた議員の方には当惑されているとおもいます。また傍聴していた市民も、この記事を目にして腰をぬかさんばかりにおどろき、そして烈火のごとく怒っております。
結論からいえば、検討グループ会議は大元の委員会の進行をスムーズに進めるための補完的な会議で、ここで決定めいたことがなされることはなく、もちろん議事進行もそのように進めた、それが山野井座長、また跡地構想担当の見解です。事実もそのとおりです。
たまたまこの会議のしめくくりに山野井座長が「この2分野に絞られたのかな、と個人的にはおもっております」というように発言した「個人的な見解」を、あたかも決定事項のように勝手に解釈(というよりあらかじめ恣意的にそのように構成したかったようですが)して書かれた悪質きわまりない記事といえるものです。
同新聞社においては、市民球場の跡地問題が持ち上がってから解体に至るまでの経緯においても、これに類する悪質なフライング記事がたびたび散見され、そのことで同問題が「市民球場の解体」そして「緑地公園というイベント広場」へと恣意的にミスリードされてきたのではないかと察せられます。広島という地方都市の舵取りにすくなからぬ影響を与えかねない一メディアとしての良識、見識を疑わざるをえないのは誠に残念でなりません。
ことの事実関係は、検証していただければとおもいます。そのうえで、かの新聞記事に重大な誤認、瑕疵があったと認められた場合、同社の偏向した報道姿勢は広島市民に多大な不利益をもたらすばかりでなく、広島市の将来にも多大な影響をおよぼしかねませんので。それなりの対処をお願いしたくおもいます。
市政記者クラブ記者各位
さる7月12日付の中国新聞に掲載された旧広島市民球場跡地委員会に関する記事について、ひとりの読者、視聴者として、また一市民として大いなる疑問と憤りをおぼえました。そこで、市政に関する報道を共有し管理する「市政記者クラブ」のメンバーとして、この“事件”にきちんと対処していただきたくお伝えいたします。
当該記事は、別紙のとおりです。
「旧市民球場 2分野案に絞る」と見出しにあるように、この記事には前日の11日に広島市庁舎で開催された同委員会の検討グループ会議において、旧市民球場跡地の活用法に関して多数提案されていた案を整理した「観光・アミューズメント」「文化・芸術」「スポーツ」「平和発信」「緑地広場」「交通」「その他」の7つの分野から、討論の結果あたかも前記の2分野に絞られたかのように書かれています。
当日、会場で取材にあたられていた方は、この記事が事実でないことはもちろんご存じでしょう。また傍聴していた市民も、この記事を目にして腰をぬかさんばかりにおどろき、そして烈火のごとく怒っております。
結論からいえば、検討グループ会議は大元の跡地委員会の進行をスムーズに進めるための補完的なもので、ここで決定めいたことがなされることはありません。もちろん議事進行もそのように進めた、それが山野井座長、また跡地構想担当の見解ですし、事実もそのとおりです。
この会議のしめくくりに山野井座長が「この2分野に絞られたのかな、と個人的にはおもっております」というように発言した「個人的な見解」を、あたかも決定事項のように勝手に解釈(というよりあらかじめ恣意的にそのように構成したかったようですが)して書かれた悪質きわまりない記事といえるものです。
同新聞社においては、市民球場の跡地問題が持ち上がってから解体に至るまでの経緯においても、これに類する悪質なフライング記事がたびたび散見され、そのことで同問題が「市民球場の解体」そして「緑地公園というイベント広場」へと恣意的にミスリードされてきたのではないかと察せられます。広島という地方都市の舵取りに少なからぬ影響を与えかねない一メディアとしての良識、見識を疑わざるをえないのは誠に残念でなりません。
今回の報道に関しての事実関係は、それぞれに検証していただければとおもいます。それと同時に、ぜひこの機会に旧広島市民球場跡地問題をあらためて検証されんことを、せつにねがっておきます。
旧広島市民球場跡地委員会は、恣意的な人選をはじめ、その運営に当たっても多くの疑念が持たれているところです。また市議会においても同会議の有効性に疑義が表明されていますし、当事者である委員からも委員会ではまともな議論ができず、また有効な提案はできないだろうという懐疑的な見解も表明されています。
今回の件は、まさにこのような委員会が抱える諸問題の一端が露出したケースともいえるのではないでしょうか。
旧広島市民球場跡地の活用は、広島市の遊休地の問題というにとどまらず、広島市の将来のあり方をも左右する重要事項です。くれぐれも市民の不利益になることがないようメディアとして警鐘を鳴らしていただければと切に願うものです。
以上
(ほ)